結婚するための費用はいくら必要?結婚にかかる費用について解説
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理想とする結婚とは何なのか? 結婚式のスタイルや価値観が多様化している今、結婚費用はどのくらい準備しておけばいいのでしょうか?ジミ婚スタイルならば費用は抑えることもできます。どこまで費用をかけるのか?親族同士の顔合わせ、結婚式、披露宴、新婚旅行など、すべて行うとそれぞれいくらぐらい必要なのかを解説していきます。
目次
著・監修:CFP®/1級ファイナンシャル・プランニング技能士
①結婚資金はどのくらい必要?
結婚にかかわる費用は、「婚約」「結婚式」「新婚旅行」「新生活」の4つの費用があります。
各費用の相場ですが、「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」「ゼクシィ新生活準備調査2016」によると、結婚の総額は488万円。(ご祝儀を差引くと300万円程度)婚約にかかる費用の平均は93.6万円、挙式や披露宴など結婚式に関する費用が327.1万円、新婚旅行が49.3万円、結婚後の新生活にかかる費用が約72.3万円という調査結果が出ています。
②婚約にかかる費用:平均は93.6万円
婚約とは、プロポーズなどにより結婚の約束をすることです。その後、お互いの両親へ結婚報告を行い、その後、両家の顔合わせをする食事会などを行うのが一般的です。
費用の内訳は、婚約指輪38.2万円、両家顔合わせ6.7万円、結納式20.6万円となります。婚約指輪はプロポーズのときに渡せたら、ロマンチックですよね。サプライズで行うならば相手のサイズやブランドなど、用意周到にリサーチを行わなければいけません。婚約指輪に関しては、指輪に対するお返しをするケースもあります。
婚約指輪のほか、費用が発生するのが結納や両家顔合わせの食事会。結納は婚約を正式なものとする日本の伝統的儀式ですが、現在では結納を行うケースはかなり少数になるようです。結納を行わなければ、費用は抑えることが可能となります。格式ばった結納は行わず、両家の食事会で済ませることが多いようです。また食事会の費用以外に、両親が遠方に住んでいる場合は交通費や宿泊費も必要となります。
③挙式、披露宴・パーティにかかる費用:平均は327.1万円
結婚式に関する費用の主な内訳は、挙式や披露宴・2次会などのパーティにかかる総額です。
料理と飲み物の費用の平均額100.9万円にはウェディングケーキや飲み物、食事代など、飲食にかかった費用が含まれています。近年は招待客数が減少傾向にある一方、1人あたりの料理と飲み物の合計費用が増加傾向にあります。そのほか、エステや招待客への引き出物、ブーケ、テーブルなどの装花、写真やビデオ撮影の費用などがあります。また、遠方からの招待客がいる場合、招待客への交通費や宿泊費を負担するケースもあります。結婚式を行えば、ご祝儀を頂くことが大半なので、ご祝儀分(参加人数×平均3万円程度)は充当することが出来ます。
④新婚旅行にかかる費用:平均49.3万円
新婚旅行に行かないカップルもいますが、多くの方が旅行に行きます。国内か海外かでも費用は異なりますが、新婚旅行の平均は49.3万円で、約50万円の費用をかけています。(お土産代も含む)旅行先はハワイやヨーロッパなどの海外が定番ですが、沖縄など国内リゾートも人気があります。旅行期間は1週間前後が多く、新婚向けのパッケージツアーの申し込みが多くなっています。
⑤新生活にかかる費用:平均72.3万円
結婚にかかる費用は結婚式や新婚旅行だけではありません。新生活の初期費用も事前に準備しておく必要があります。新生活にかかる主な費用は、新居の契約に必要な敷金や礼金、家賃などの住居費、引っ越し代、家具や生活用品などとなります。手持ちの家電や家具を使えれば良いですが、新生活を機に新調することも多いでしょう。「ゼクシィ新生活準備調査2016」によれば、家電の購入費用は約37.4万円、家具などの購入費用は40万円という調査結果が出ています。
エアコンや冷蔵庫・洗濯機・大型テレビなどを購入すれば、高額になりがちです。結婚前後は何かと忙しく、出費も多いので、必要なものをリストアップしておくと良いでしょう。また、家具などは結婚時ではなく、家族が増えたタイミングや、住居の購入や転居時に買い替えることも視野に入れましょう。他、敷金や礼金に18.2万円、引っ越し代に6.4万円なども見込まれます。※新生活準備のためにかかった費用とは、「インテリア・家具」 「家電製品」の購入費用の合計
⑥結婚費用を見直す
結婚は予想以上にお金がかかるもの。特に気になるのは大きな出費となる「結婚式」と、「新婚旅行」。結婚式は料理や衣裳を変えているうちに、最初の見積もり額より費用が増えていきます。新婚旅行もオプションを追加していけば当然、費用が増えます。削減できる費用がないか、項目を見直しましょう。婚礼時の出費は「どうせなら」と気が大きくなりがちです。費用の詳細を再確認し、本当に必要な費用なのか、何かで代替できないかを検討することで、ある程度節約ができます。
あまりにも予算オーバーになるようであれば、無理のないプランを考えましょう。結婚式も新婚旅行も、オフシーズンと呼ばれる時期を選ぶことで費用が変わることも。新婚旅行あれば、比較的低予算で行ける国内やアジア圏を行き先とするのもいいでしょう。
⑦親に援助を申し出る
結婚は大きな出費が重なるため、それぞれのご両親が費用を援助してくれるケースが多々あります。特に結婚式の費用は、カップルがそれぞれでかかった分を按分することが一般的。内容によっては贈与とみなされるため、事前にご両親と費用について相談しておくのもよいかもしれません。結婚に対する贈与としてお金を受け取る際は、非課税枠内でおさめる方法や「結婚・子育て資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置」を利用する方法もあります。
⑧早い時期から、将来の為の貯蓄を始める
結婚資金は高額になることもあり、短期間での貯蓄は難しいと思われます。就職から結婚までの一般的な期間を考えると、独身時代にある程度貯金しておくのが理想です。結婚資金については多くの人が貯金をしています。結婚資金平均総額の488万円は高額ですが、ある程度の貯蓄と内容を抑えていけば問題ないでしょう。
人生において、結婚は通過点です。費用がかかるのは結婚だけではありませんが、結婚するであろう年齢から逆算し、年間いくら貯金するかを決め、計画的に目標額を貯めていくことが大切です。
⑨結婚を考えたら、お金を意識しよう
結婚に対する考え方は、人それぞれ。二人にとって理想的な結婚式や新婚旅行を実現するには、やはり前もって計画的な資金計画が大事になります。まずは将来に向けてライフプランを立て、計画的な資金計画を作成しましょう。サーラでもライフプランの作成が可能です。ライフプランについては、こちらをご覧ください。
(本文のデータ出典:「ゼクシィ 結婚トレンド調査2023」「ゼクシィ新生活準備調査2016」)
著・監修:CFP®/1級ファイナンシャル・プランニング技能士