投資のはじめ方【投資の三原則とは】
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投資をはじめよう
「iDeCo」や「NISA」をニュース等で目にする機会が増え、「投資を始めたほうがいいのかなあ」と思った方は多いのではないでしょうか。投資は将来の資産形成や経済的な安定に向けて重要な手段ですが、初めての投資は多くの人にとってハードルが高いものです。しかし、しっかりと知識を身につけ、計画的な投資を行うことで、より安全に資産を増やすことができます。この記事では、投資のはじめ方と投資を始める際の注意点である三原則について解説します。
なぜ投資が必要なの?
投資は、将来の経済的な安定や資産形成を目指す上で重要な手段です。近年では人生100年時代が到来し、長期にわたる資産運用が求められています。年金の減少や受給年齢の引き上げなど、社会的な背景もあり、個人の責任で自己資産を築く必要性が高まっています。さらに、物価上昇による資産価値の低下を防ぐためにも投資が有効です。
投資は、借金や負債を抱えていき、不確定な将来(リスク)になってしまう恐怖心から危険なものと考えてしまう人も少なくないと思います。投資にはリスクも伴いますが、正しい知識とスキルを身につければ、それに応じたリターンも得ることができます。
人生100年時代の到来
近年、医療技術の進歩や健康意識の向上により、平均寿命が延びています。これにより、人生100年時代が到来しており、長い老後に備える必要があります。従来の平均寿命ではなく100年間生きることを前提としたライフプランを立てていくこと重要となります。退職後の生活を豊かにするためにも、金融資産を蓄え、さらに増やすために投資を意識していくことが、将来への予防策といえます。
年金が減少?受給年齢の引き上げ
年金制度は公的な社会保障制度ですが、少子高齢化の進行や年金制度の財政基盤の弱体化などににより、将来的に支払われる年金額が減少することが予測されます。また、長寿化が進んでいる現代社会において、年金財源を確保するため、年金の受給開始年齢を引き上げ、年金支給期間を短くすることで、年金の財政負担を軽減しようという政策もあります。例えば日本の年金制度では、現在原則的な受給年齢は65歳ですが、将来的には70歳以上に引き上げることも検討されています。
物価上昇
物価上昇とは、一般的な商品やサービスの価格が上昇することを指します。インフレーションによる物価上昇は、長期的な資産価値の低下をもたらします。貯蓄だけではその影響を受けやすく、資産を増やす手段として投資を取り入れることで、物価上昇に対抗することができます。
「投機」と「投資」
投機は、短い期間で大きな利益を得ようとするものです。「ギャンブル」に近いものと言えます。一方で投資は、長期的な視野でコツコツとお金を増やすことを目指すものです。「投資」と聞くと、パソコン画面と常ににらめっこして、上がり下がりを狙うものとついつい考えがちですが、実は違います。将来に備える際の考え方は、「投機」ではなく、「投資」です。
投資の三原則「長期」「積立」「分散」とは
投資を行う際には、三つの重要な原則を守ることが大切と言われています。
長期
長期投資は、短期的な値動きに振り回されずに資産を成長させるために重要な要素です。市場の変動があっても、経済成長に連動して資産も成長する傾向があるため、焦らずにコツコツと積み上げることが大切です。
積立
積立投資は、定期的に一定額の資金を投資対象に投入することで、利益や損失を分散するための手段の1つです。市場の変動に左右されずに、ドルコスト平均法を活用して効果的に運用することができます。
分散
分散投資は、全ての資産を一つの投資対象に集中させるのではなく、複数の異なる投資対象に分散させることです。リスクを分散し、全体のポートフォリオの安定性を高めることができます。例えば、米国株式、日本株式、新興市場株式など、異なる地域や業種の株式を組み合わせた分散投資により、ポートフォリオ全体のリスクを抑えることができます。
まとめ
投資のはじめ方について、なぜ投資が必要なのか、人生100年時代の到来、年金減少や物価上昇の影響などを考慮し、投機と投資の違いを理解しました。そして、投資の三原則である「長期」「積立」「分散」についても詳しく解説しました。投資を始める際には、これらの原則を踏まえて、賢い資産形成を目指しましょう。